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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.117 / 読者数:1136名こんばんは、うすだです。 明日から新学期なので、子どもが、その準備でばたばたしています。
長く楽しい夏休みが終わりますので、どうしても、
気分は沈みがちになりますよね。 その気持ちはとってもよくわかるのですが、だからといって、 悪い空気をまき散らしていいということにはなりません。 ですので、朝からそのことで、叱ってばっかりでした。
とはいえ、あまりひとのことは言えません。
決まっている予定や、すでに起こってしまったことは、
今さら変えようがありませんので、負の感情に引っ張られてはいけないですよね。 さあ心機一転して、今週も、はりきってまいりますよ! 今週のお題 - グループを使いこなす
ここのところ、初心を忘れて、走りすぎてしまったように思います。
この世界で生きていく以上、われわれは、
必ずどこかの組織に属していることになると思います。
Linux の世界でも…といいますか、UNIX や UNIX ライクな OS の世界でも、
ご存じのとおり、ユーザは、必ずどこかのグループに所属します。
そんな、当り前過ぎて見落としがちなグループですが、これをうまく活用しないと、
せっかくのサーバの魅力が半減してしまいます。 というわけで、今週は、グループを使いこなすための初歩的なところを、 ご紹介したいと思います。 まずは、今さらですが、グループってなんだっけ? といったところから、 はじめてみたいと思います。
グループというのは、複数のユーザをひとまとめにして、
そのひとまとめのユーザに対して、
ある権限を扱えられるようにするためのものです。
たとえば、あるプロジェクトの資料は、
開発一部に所属するひとしか見ることができないようにしたい、としましょう。 # chmod 440 secretfile # chgrp kaihatu1 secretfile # ls -l secretfile -r--r----- 1 root kaihatu1 179811 9月 2日 15:14 secretfile
お察しのとおり、ファイル secretfile が、プロジェクトの資料です。
さて、各ユーザは、主グループというグループに所属します。 % touch foo % ls -l foo -rw-r--r-- 1 usu sysad 0 9月 2日 22:31 foo この例の場合、ユーザは usu さんで、主グループは sysad です。 主グループは、useradd コマンドなどでユーザを作成する際に、 指定することができます。 # useradd -u 601 -g sysad -d /home/usu -s /bin/bash -m usu
主グループは、-g オプションで指定します。 # usermod -g adm usu 上記では、usu ユーザの主グループを、adm に変更しています。 「主グループ」というからには、主ではないグループもあります。 あちこちのプロジェクトに参加していて、 複数のグループの権限を必要とする多忙なユーザが、 たいていいらっしゃるのではないかと思います。
そんなひとのために、複数のグループに属することができるようになっています。
これらのグループを、「補助グループ」というようです。 # useradd -u 601 -g sysad -G adm -d /home/usu -s /bin/bash -m usu
補助グループは、-G オプションで指定できます。 複数指定する場合は、カンマ(,) で区切ります。 # usermod -G adm,disk,uucp usu
これにより、usu ユーザは、主グループが sysad、補助グループが adm,
disk および uucp に設定されます。 ただ、以前補助グループに指定し、今回指定しなかったグループは、 補助グループから外されてしまいますので、ご注意ください。 たとえば、上記の状態で、以下を実行します。 # usermod -G adm,apache,uucp usu すると、disk グループを指定していませんので、 disk グループには所属しなくなってしまいます。
…ちょっと、こんがらがってきましたね。 % groups adm apache sysad uucp ちなみに root は、自分以外のひとのグループも確認できます。 # groups usu usu : adm apache sysad uucp 補助グループにいちいち参加させるのは面倒だけど、 一時的にグループの権限を与えたい、というときがあるかもしれません。 そんなときには、以前ご紹介した、グループにパスワードを設定する方法が、 使えるのではないかと思います。
Vol.037 - グループにスポット参加する 詳しくは、上記をご参照いただきたいのですが、簡単にご紹介しますと、 /etc/group ファイルにパスワードを設定してから、newgrp コマンドで、 そのグループのパスワードを入力します。 % groups users apache % newgrp testg Password: (testg グループのパスワードを入力) % groups testg users apache ただし、1つのパスワードを複数のひとで共有することになりますので、 脆弱性をはらんでいると言えます。取扱いには十分ご注意ください。 以上、グループを活用するための基本的なところを、ご紹介しました。 最初のうちは、管理者と非管理者くらいにしておいて、ニーズが発生する度に、 グループの作成を検討すればよいのではないかと思います。
それから、言い忘れましたが、usermod コマンドなどで所属するグループを変更しても、
/etc/group などのファイルが書き換わるだけです。 宿題の答え先週の宿題は、 デバイスが追加されたときに、その旨をメールでわかりやすく知らせて ください。 でした。 これがいいものかどうかはわかりませんが、とりあえず的回答例です。 #!/bin/sh trap "/bin/rm -f $TMPFILE" 1 2 3 9 11 15 TMPFILE=`/bin/mktemp /tmp/mail-udev-XXXXXX` DEVICENAME=`/bin/basename "$DEVPATH" 2> /dev/null` [ -n "$1" ] && TOADDR=$1 || TOADDR="root" echo "*** $ACTION $DEVICENAME" > $TMPFILE echo "*** device file : $DEVNAME ($MAJOR,$MINOR)" >> $TMPFILE echo "" >> $TMPFILE /usr/bin/printenv | /bin/grep "^[A-Z]" | /bin/sort >> $TMPFILE /usr/bin/Mail -s "[udev] $ACTION $DEVPATH" $TOADDR < $TMPFILE /bin/rm -f $TMPFILE これを、例えば /usr/local/sbin/udevmail.sh というファイル名で保存し、 実行可能な状態にしておきます。 そして、先週ご紹介した、ニセのデバイスドライバで試す場合は、 以下のような設定ファイルを用意しておきます。
% cat /etc/udev/rules.d/88-uso.rules
KERNEL=="uso_device", NAME="usodev", GROUP="adm", MODE="0660", \
RUN+="/usr/local/sbin/udevmail.sh usu@usupi.org"
usu@usupi.org は送信先のメールアドレスです。適当なアドレスに変えてください。 (変更しないで試すと、わたしにメールが届きます。別に構いませんが。 ちなみに、メールアドレスを省略すると、root に届きます。) あとは、ドライバを追加して、メールが届くことを確認するだけです。 # insmod usodev.ko すると、うまくいけば、以下のようなメールが届くと思います。 Subject: [udev] add /class/misc/uso_device *** add uso_device *** device file : /dev/usodev (10,63) ACTION=add DEVNAME=/dev/usodev DEVPATH=/class/misc/uso_device MAJOR=10 MINOR=63 ...後略... *** で始まる2行を見れば、概略がわかりますが、念のため、 環境変数の一覧もあとにつけるという優柔不断さが、姑息感を漂わせています。
もし、環境変数一覧が邪魔でしたら、printenv の1行を削ってください。 …という感じで、いろいろお試しくださいませ。 今週の宿題今週の宿題は、 所有グループが参照不可のパーミッションのファイルを、そのグループ に所属するユーザは参照できるでしょうか。 です。 たとえば、以下のようなパーミッションのファイルがあったとき、 # ls -l /foo/bar/test -r-----r-- 1 root sysad 4940 9月 2日 23:34 /foo/bar/test
実際に試せばわかりますよね。ぜひ、実践してみてください。 あとがきこのメルマガのネタは、なるべく早いうちに考えておくよう心がけているのですが、 たまに、土日になっても思い浮かばないことがあります。 こうなると、PC の前でうんうん唸っていても、ネタは出てきません。 そんなときは、開き直って、ぜんぜん別のことをやると、 出てくることが多いように思います。なんといいますか、 別のことを行いながら中途半端に考えると、ぽんっとネタが出てくる、 という感じです。不思議です。 今日のネタも、土曜日の夕方、からあげ粉を買いに行く道中で考えているうちに、 ふと思いついたネタです。
あ、トラブルの調査やデバッグなんかのときも、ありますね。
煮詰まったところで風呂に入ったりすると、突然対策を思いついたりします。
ただ、これには、副作用があります。
特に、ゲームなど、非仕事系趣味的なことが、
経験上非常に危険な行為だと言えます。
こんなときは、時間制限を設けるしかないのではないかと思います。
さて、と書くと、もうバレバレのようで、たいへん申し訳ないのですが、
来週も、またお休みをいただきたいと思います。
ぼちぼち上期末ですので、みなさんも、同様にご多忙かもしれませんね。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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