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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.097 / 読者数:1014名こんばんは、うすだです。 自分で言うのもなんですが、毎週毎週、からからに乾いたぞうきんを絞るようにして、 ネタを放出してまいりました。 しかし、当メルマガの本来の目的は、システム管理を任されたけど、 なにをすればいいかのわからない、という迷える小羊なかたのため、 習うより慣れろ的にすぐ実行して試せることを、ご紹介することでした。
というわけで、唐突ではありますが、初心に戻ろうと思います。 ですので、今までよりも内容に歯応えが感じられないな、 と思われる貴兄もいらっしゃるかもしれません。そのときはご了承ください。 …なんて、風呂敷を広げてしまいましたが、いきなりネタにつまり、 来週早々逆戻りしてしまう、ということが考えられなくもないわけですが…。
まあ、とにかくがんばってまいりますので、 今週のお題 - 各ユーザのホームの容量を監視する
わたしがシステム管理をほぼ本業としていた頃は、サーバでも、
ディスクの容量が数GB というのが普通でした。(何年前だ…?)
現代においては、個人の PC でさえ、数百GB が当たり前となりました。 クォータを導入して、きっちり上限を定めれば、 あとは自動的に処理されるようになります。しかし、 ソフトリミットがあるといってもあまり融通がききませんし、 抵抗勢力に阻まれて導入自体できないという問題があるかもしれません。
Vol.085 - ファイルシステムの使用量を制限する というわけで今週は、ホームを監視して、 浪費しているひとをすぐに発見できるような仕込みをしてみたいと思います。 さて、ファイルシステムの空き容量を知りたいときに実行するコマンドといえば、 df ですよね。 # df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/hda2 76095208K 68826576K 3403204K 96% / /dev/hda1 51206K 11890K 36672K 25% /boot none 321884K 0K 321884K 0% /dev/shm
こんな感じで、各ファイルシステムの容量と使用量、残りの空き容量などが、
一覧で出力されます。 # df /home Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/hda2 76095208K 68826576K 3403204K 96% / この例ですと、/home は / に含まれますので、/ の結果が出力されます。 かたや、あるディレクトリ以下のディスク使用量を知るためのコマンドといえば、 du ですね。 # du -sk /home/usu 232352 /home/usu -s オプションで合計のみ出力、-k オプションで単位を 1kB に指定しています。 つまり、/home/usu 以下は 232,352 kB の容量があります。 また、複数のディレクトリを指定すると、それぞれの結果を出力してくれます。 # du -sk /home/* 169236 /home/jin 75492 /home/kentaro 240 /home/test ...後略...
ただ、そのままですと、指定した引数の順番で出力されます。 # du -sk /home/* | sort -nr 232352 /home/usu 169236 /home/jin 75492 /home/kentaro ...後略...
ちなみに、sort のオプションは、-n で数値を対象、-r で逆順、です。 # du -sk /home/* | sort -nr | Mail -s "/home usage" root これを cron で定期的に実行させれば、 それなりには監視していることになりそうです。
ただ、このままでは、ぜんぜん危機的状況でないときも、
定期的にメールが飛んできてしまいます。
しかし、使用% だけを得るには、どうすればいいのでしょうか。 # df /home | tail -1 /dev/hda2 76095208K 68826576K 3403204K 96% / ここで、sed コマンドを使って、数字% という文字列の、 数字の部分だけを取り出します。 # df /home | tail -1 | sed "s/^.* \([0-9]*\)%.*$/\1/" 96
…おお、取り出せました。 以上をまとめますと、こんなシェルスクリプトになります。
#!/bin/sh
[ $# -ge 1 ] && HOMEDIR=$1 || HOMEDIR="/home"
[ $# -eq 2 ] && HOMETHR=$2 || HOMETHR=95
HOMEUSE=`df $HOMEDIR | tail -1 | sed "s/^.* \([0-9]*\)%.*$/\1/"`
if [ $HOMEUSE -ge $HOMETHR ]; then
du -sk $HOMEDIR/* | sort -nr
fi
1つでも引数があると、最初の引数をホームディレクトリに設定します。
ただ、このままでは、標準出力に出力されます。
#!/bin/sh
[ $# -ge 1 ] && HOMEDIR=$1 || HOMEDIR="/home"
[ $# -ge 2 ] && HOMETHR=$2 || HOMETHR=95
[ $# -eq 3 ] && MAILTO=$3 || MAILTO=root
HOMEUSE=`df $HOMEDIR | tail -1 | sed "s/^.* \([0-9]*\)%.*$/\1/"`
if [ $HOMEUSE -ge $HOMETHR ]; then
du -sk $HOMEDIR/* | sort -nr | Mail -s "$HOMEDIR usage" $MAILTO
fi
第3引数でメールの宛先を指定します。指定しなければ root 宛にメールが届きます。 以上、ホームの使用量をチェックして、浪費しているひとがいないか確認する方法を、 さらっとご紹介しました。 よくわからんなーという貴兄は、上記でご紹介した、 コマンドライン上で試せるものを、まずは実行してみてください。 ちょっと物足りないなーという貴兄は、チェックする頻度について考えてみる、 というのはいかがでしょうか。(閾値に近いほど頻繁にチェックするとか、 一度メールしたら頻度を下げるとか、まだ考えることがありそうです。) 宿題の答え先週の宿題は、 view を使う場合と listen-on を使う場合の利点を、考えましょう。 でした。 view を使う場合の利点は、こんなところでしょうか。
かたや、listen-on を使う場合の利点は、こんなところでしょうか。
…あ、あれ、意外と思いつかないものですね。 今週の宿題今週の宿題は、 ホームの残りの空き容量が、指定された kB 以下のときに、ホーム以下 の各ディレクトリの使用量をメールするスクリプトを作りましょう。 です。 今週のお題では、使用量の割合で判断していましたので、ここでは、 絶対的な空き容量で判断させてみたいと思います。 あとがき
冒頭でえらそーに申し上げましたように、
初心に回帰したつもりの内容をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
読者のかたには、どうみても玄人さんなひとがいらっしゃいます。 そういう情報は、検索すればそれなりにありますし、逆に、 ちょっとしたスクリプトを書いて楽をする、という情報は、 あまり見当たらないように思います。 (検索にうまく引っかからないだけかもしれませんが。) ともかく、そういったあたりが、このメルマガを書く動機だったよなぁ、 ということに、今週気づきまして、ちょい路線変更を試みようと思ったのでした。 そもそも、あまり感想などをいただくことがほとんどないのですが、 もしニッチネタのほうがいいよ、というご意見が多ければ、 またぞうきん絞り的内容に戻そうと思います。
しつこいですが、ご意見などありましたら、どしどしお寄せください。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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