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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.090 / 読者数:981名こんばんは、うすだです。 もともと当メルマガは、Linux のお勉強をある程度したけれど、 それからどうすりゃわからん、という方々のために、 ぱっと試せる内容を紹介することを目的としております。 そんな気持ちを込めて、先頭に「いますぐ実践!」とつけました。 しかし、深い考えを持って、「実践」という言葉を用いたわけではなく、 なんとなく使っていたことに、今さらですが、気がつきました。
そのあたり、曖昧にしておくのはよろしくないと思い、
「実践」の意味を辞書で調べてみることにしました。 「主義・理論などを、みずから実際に行うこと」 と書いてあるではありませんか。
「主義・理論」ですか…。 それでは、今週もはりきってまいりたいと思います。 今週のお題 - ディスクを RAID5 にする先週は、mdadm コマンドを使用して、ディスクをミラーリングする方法を、 ご紹介しました。
Vol.089 - ディスクをミラーリングする ミラーリングは、同じ内容を2つ(以上)のパーティションに書き込みますので、 両方とも壊れなければ、もとのデータを失うことはありません。 しかし、使いたい容量のパーティションを2つ以上必要としますので、 半分(以上)の領域を犠牲にしてしまうことになります。 信頼性も必要だけど、容量もそれなりに効率よく使いたいな、 と思われる節約上手な貴兄も、たくさんいらっしゃることでしょう。
そんなときには、RAID5 なんていかがでしょうか。 というわけで今週は、RAID5 なディスクを構成してみたいと思います。
先週に引続き、mdadm コマンドを使って、あれこれ行いたいと思います。
RAID5 の場合、パーティションが3つ以上必要となります。 また、各パーティションのサイズは、前回同様、きっちり同じである必要はありません。 ディスクの型式なども、特に制限はありません。 それではまず、RAID5 を構成するための MDデバイスを作成しましょう。
まず、3つ以上、パーティションを作成します。
…3つ以上作成したら、mdadm コマンドで、MDデバイスを作成します。 # mdadm -C /dev/md0 -ayes -l raid5 -n 3 /dev/hdb1 /dev/hdb2 \ /dev/hdb3
今回は RAID5 にしますので、-l オプションで raid5 を指定します。
文句を言われなければ、問題なく実行されていると思いますが、
念のため確認しておきましょう。
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid5] [raid4]
md0 : active raid5 hdb3[2] hdb2[1] hdb1[0]
65280 blocks level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/3] [UUU]
unused devices: <none>
あるいは、-D オプションをつけて mdadm コマンドを実行しましょう。
# mdadm -D /dev/md0
/dev/md0:
Version : 00.90.03
Creation Time : Fri Jul 14 15:29:13 2006
Raid Level : raid5
Array Size : 65280 (63.76 MiB 66.85 MB)
Device Size : 32640 (31.88 MiB 33.42 MB)
Raid Devices : 3
Total Devices : 3
...中略...
Number Major Minor RaidDevice State
0 3 65 0 active sync /dev/hdb1
1 3 66 1 active sync /dev/hdb2
2 3 67 2 active sync /dev/hdb3
こんな感じであれば、問題ないと思います。
では次に、MDデバイスをフォーマットして、使えるようにしましょう。 # mkfs.ext3 /dev/md0
そして、マウントします。 # mount /dev/md0 /mnt/data # ls /mnt/data lost+found/ 以上で、RAID5 なディスクを作ることができました。
しかし、ディスクというものは、いつかは壊れるものです。
今までの例では、/dev/hdb1 〜 /dev/hdb3 を使って、
RAID5 なディスクに仕立てあげていました。 # mdadm /dev/md0 -f /dev/hdb2 mdadm: set /dev/hdb2 faulty in /dev/md0
/dev/hdb2 に faulty が設定されました。
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid5] [raid4]
md0 : active raid5 hdb3[2] hdb2[3](F) hdb1[0]
65280 blocks level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/2] [U_U]
unused devices: <none>
そして、/dev/hdb2 を /dev/md0 から切り離します。 # mdadm /dev/md0 -r /dev/hdb2 mdadm: hot removed /dev/hdb2 とはいえ、このままでは RAID5 としてやっていけませんので、 代わりのパーティションを追加する必要があります。
ここで、同じ容量(かそれ以上)のパーティションを用意してください。
用意できたら、-a オプションで追加します。
# mdadm /dev/md0 -a /dev/hdb4
mdadm: added /dev/hdb4
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid5] [raid4]
md0 : active raid5 hdb4[1] hdb3[2] hdb1[0]
65280 blocks level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/3] [UUU]
unused devices: <none>
これで、壊れたパーティションを差し替えることができました。
ただ、ディスク交換が必要な場合、シャットダウンしないといけません。
そんなときのために、最初からスペアを用意しておきましょう。 # mdadm -C /dev/md0 -ayes -l raid5 -n 3 -x 1 /dev/hd1 /dev/hdb2 \ /dev/hdb3 /dev/hdb4
スペアの数を、-x オプションで指定します。
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid5] [raid4]
md0 : active raid5 hdb3[2] hdb4[3](S) hdb2[1] hdb1[0]
65280 blocks level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/3] [UUU]
unused devices: <none>
すでに /dev/hdb1 〜 /dev/hdb3 で RAID5 が構築済だった場合、 後からスペアを追加することもできます。
# mdadm /dev/md0 -a /dev/hdb4
mdadm: added /dev/hdb4
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid5] [raid4]
md0 : active raid5 hdb4[3](S) hdb3[2] hdb2[1] hdb1[0]
65280 blocks level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/3] [UUU]
unused devices: <none>
そして、たとえば、/dev/hdb3 が壊れたことに気づき、 faulty なマークをつけたとします。 # mdadm /dev/md0 -f /dev/hdb3 すると、自動的に、スペアである /dev/hdb4 へ切り替わります。
# cat /proc/mdstat
Personalities : [raid5] [raid4]
md0 : active raid5 hdb4[2] hdb3[3](F) hdb2[1] hdb1[0]
65280 blocks level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/3] [UUU]
unused devices: <none>
おお! これはすばらしいですね!! 以上、RAID5 なディスクの構成方法などを、ご紹介しました。 OS 起動時に、自動的にマウントして使えるようにするには、 前回のお題を参照してください。 それから、スペアや代わりのパーティションは、もとのひとたちより容量が小さいと、 使えません。ご注意ください。(経験者は語る…。)
RAID5 の詳細については、各自で調べていただけますと幸いです。
RAID - Wikipedia
あ、RAID6 の方が、パリティが2つあるので、信頼性が高いですね。 宿題の答え先週の宿題は、 ミラーリングされたディスクを、いずれか一方のパーティションだけで 使えるかどうか、試してみましょう。 でした。 まず、現在使用中の場合は、以下のようにMDデバイスを停止させてから、 以降をお試しください。 # umount /mnt/data # mdadm -S /dev/md0
MDデバイスが /dev/hdb1 と /dev/hdb2 で成り立っている場合、
それぞれのパーティションだけで使えるかどうか、mount してみればよいですね。 # mount /dev/hdb1 /mnt/data # ls /mnt/data lost+found/ secret_data/
問題なく、見えます。 # umount /mnt/data # mount /dev/hdb2 /mnt/data # ls /mnt/data lost+found/ secret_data/
こちらも大丈夫なようです。 # mount /dev/hdb1 /mnt/data mount: /dev/hdb1 already mounted or /mnt/data busy と言われます。 今週の宿題今週の宿題は、 RAID5 で構成されたMDデバイスで、パーティションが1つ壊れた場合に 書き込みを行うと、どうなるでしょうか。 です。 パーティションが1つ壊れても、データが失われることはありませんが、 その状態で書き込みを行うとどうなるのか、実際に確認してみたいと思います。 (できれば、どうなってもいいディスクで試してください。) あとがきわたくし事ですが、昨日から、風邪をひいております。
発端は、子どもで、次によめ、そしてわたしへと、引き継がれました。 パイプラインハザードによって風邪が長引いたらいやだなとか、 投機実行して予測が外れたら風邪がすぐ治るのかなとか、 意味のわからない妄想が頭をかけめぐっています。
…すみません、今週は、このくらいでご勘弁いただけますと幸いです。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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