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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.088 / 読者数:965名こんばんは、うすだです。 この間、知合いから、いらなくなった CPU やマザーボードなどを、 大量にいただきました。 うちにあるデスクトップは、20世紀末に購入した骨董品ですので、 そんないただきものでも、十分グレードアップになります。
というわけで、週末に入れ換えてみました。 しかし、こんなペースですと、Core Duo あたりが使えるようになるのは、 3〜4年くらい後になるのでしょうか。…気長に待つことにします。 それでは、今週も、はりきってまいりましょう! 今週のお題 - 暗号化したファイルをやりとりする遠くにあるサーバを複数のひとで管理していると、システムに関する情報を、 メールなどでやりとりする必要性にかられることが多々あります。 しかし、内部の情報をそのままメールで送信するのは、盗み見られたり、 誤送信による情報漏洩などの危険性がありますので、 できる限り避けないといけないことです。 そんなとき、先週ご紹介した GnuPG を使えば、データを暗号化して送信できますので、 万が一いけないひとにデータが渡っても、復号化するための鍵がばれなければ、 なんとかなりそうです。
Vol.087 - ファイルを暗号化する というわけで、今週は、GnuPG を使って、ファイルを暗号化してやりとりする方法を、 ご紹介したいと思います。 …なんだか、システム管理に無理矢理こじつけているように思われるかもしれませんが、 きっと気のせいです。安心して(?)ご覧ください。 さて、ファイルを暗号化してやりとりする手順は、以下の通りです。
GnuPG は、公開鍵暗号方式を用いますので、暗号化する時の鍵と、 復号化するときの鍵が異なります。 ですので、どちらかの鍵を自分だけの秘密にしておき(秘密鍵)、 もう片方(公開鍵)を相手に渡します。
相手に送る際には、公開鍵で暗号化を行います。
公開鍵や、暗号化されたファイルのやりとりは、
メールの添付はもちろん FTP などで相手のサーバに置いてもいいと思います。
それでは、まず、公開鍵を相手に渡したいと思います。 % gpg -o ファイル名 --export ユーザID
引数に、出力したい公開鍵のユーザID を指定します。 % gpg --list-keys /home/usu/.gnupg/pubring.gpg ------------------------------ pub 1024D/77777777 2007-01-03 uid USUDA Hisashi <usu@usupi.org> sub 2048g/12345678 2007-01-03 % gpg -o usu.pub --export "USUDA Hisashi" % ls -l usu.pub -rw-r--r-- 1 usu hoge 1153 1月14日 16:01 usu.pub 出力された公開鍵(上記の例では usu.pub)を、 メールに添付するなりして相手に届けます。
相手から公開鍵が送られてきたら、登録します。 % gpg --import 公開鍵のファイル名
引数に、公開鍵のファイル名を指定します。 % gpg --import usu.pub gpg: 鍵77777777: 公開鍵"USUDA Hisashi <usu@usupi.org>"を読み込みました gpg: 処理数の合計: 1 gpg: 読込み: 1
以上で、公開鍵を登録することができました。
公開鍵が正しいことを確認するために、フィンガープリントを見比べたいと思います。 % gpg --fingerprint ユーザID
引数にユーザID を指定します。指定しなければ、全部が出力されます。
% gpg --fingerprint "USUDA Hisashi"
pub 1024D/77777777 2007-01-03
指紋 = 71E8 0446 5684 1551 06DF DEE2 2792 D2A3 69D5 EBF2
uid USUDA Hisashi <usu@usupi.org>
sub 2048g/12345678 2007-01-03
指紋 = とか Key fingerprint = の後の、上記で言うところの 71E8 ...
がフィンガープリントです。 とはいえ、フィンガープリントをメールで送ってもらっていては、意味がありません。 あらかじめ、実際に会ったときに交換するなどしておく必要があります。 (わたしの勤める会社では、名刺に印刷されています。)
公開鍵の確認がとれたところで、実際に送りたいファイルを、
暗号化してみましょう。 % gpg -o main.cf.gpg -r "USUDA Hisashi" -e /etc/postfix/main.cf gpg: 12345678: この鍵が本当に本人のものである、という兆候が、ありません pub 2048g/12345678 2007-01-03 USUDA Hisashi <usu@usupi.org> 主鍵の指紋: 71E8 0446 5684 1551 06DF DEE2 2792 D2A3 69D5 EBF2 副鍵の指紋: 1639 D76D CC47 C8A7 B8E7 D3C8 29C6 5764 7651 3719 この鍵は、このユーザーIDをなのる本人のものかどうか確信でき ません。今から行うことを*本当に*理解していない場合には、 次の質問にはnoと答えてください。 それでもこの鍵を使いますか? (y/N) 登録した公開鍵に(信頼できるひとの)署名がないため、このように脅されますが、 フィンガープリントで確認済ですので、ここでは臆せずに y と答えましょう。 すると、main.cf.gpg が生成されます。これが暗号化されたファイルですので、 これをメールなどで相手に送信します。 暗号化されたファイルを無事に受けとったら、先週ご紹介した方法で復号化します。 例を以下に示します。
% gpg -o main.cf -d main.cf.gpg
You need a passphrase to unlock the secret key for
user: "USUDA Hisashi <usu@usupi.org>"
2048-bit ELG-E key, ID 12345678, created 2007-01-03 (main key ID 77777777)
パスフレーズを入力: (パスフレーズを入力)
gpg: 2048-ビットELG-E鍵, ID 12345678で暗号化2007-01-03にできました
"USUDA Hisashi <usu@usupi.org>"
復号化されたファイル(上記では main.cf)ができていたら、成功です。
以上、暗号化したファイルをやりとりする方法を、ご紹介しました。
ただ、フィンガープリントによる確認が、ちょっとやっかいですね。
また、公開鍵や暗号化されたファイルは、みんなバイナリ形式で出力されますが、
-a オプションをつければ、アスキー形式で出力してくれます。 % gpg -a --export "USUDA Hisashi" 宿題の答え先週の宿題は、 GnuPG の鍵を作成する際、パスフレーズなしにできるでしょうか。 でした。
やってみればすぐわかることですが、できます。 パスフレーズが不必要なようですが、おそらくそれはろくな考えでは ありません! いちおう続行します。パスフレーズは、このプログラム の「--edit-key」オプションでいつでも変更できます。
とはいえ、cron などで自動的に処理する際には、便利かもしれません。 #!/bin/sh scp -p remote:/backup/secret.zip.gpg $HOME/backup/ gpg -o $HOME/backup/secret.zip -e $HOME/backup/secret.zip.gpg ...secret.zip をいじる処理... 平文のまま置いておくよりはましかも、という程度かもしれませんが…。 今週の宿題今週の宿題は、 暗号化されたファイルを一部変更して、復号化されないことを確認して みましょう。 です。 バイナリ形式のファイルを変更するのは難しいと思いますので、 暗号化を行う際に -a オプションをつけて、アスキー形式で出力させてください。 % gpg -a -o 出力ファイル -r ユーザID -e 平文のファイル そして、出力されたファイルの中を適当に変更して、復号化を試みます。
予想通りの結果が得られますが、大事なのは『実践』することです。 あとがき
いままで、年とったなあと思うことがあまりなかったのですが、最近は、
年齢を感じることがいくつか、出てくるようになってきました。 とはいえ、それを悲観しても仕方がありませんので、 自分の能力の変化にうまく対応していくしかありません。よね。 むかし流行った、「チーズはどこへ消えた?」という本にも書いてあったように、 変化に対応していくことが成功につながる、 というのはまぎれもない事実のようですので、適応することを目指したいと思います。
ただ、変わらず続けることも、大事だとされています。 わたしはここのところ、 シス管(このメルマガのことです)や栗日記(毎日栗の絵を描いています)を続けていますが、 これらをこのまま続けていくとどうなるんだろうか、という疑問を、 最近持ちはじめました。 今まで蓄積されたものは、それなりに無駄ではなかったと思いますので、 これからも続けていこうと思います。ただ、単に続けていくのではなく、 もっとお役に立てて、面白いものにするため、変化する必要があるのではないか、 ということなのかもしれない、なんて思っております。
そういえば、人間が年をとるのは、変化への適応を強制的に行わせるために、
神様が考えたものかもしれませんね。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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