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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.078 / 読者数:924名こんばんは、うすだです。 唐突ですが、個人的にちょっと気になるものを見つけました。
真夜中のインターネット
いわゆる「インターネット症候群」とは、インターネットのナニかに熱中して、
生活などに支障をきたしてしまうことを指し、
20世紀末くらいの頃から言われてきたことのように思います。
読んでみるとわかると思いますが、なにかしらインターネットに関わりのあるひとは、
どれかに必ず当てはまるんじゃなかろうかと思いました。
なにか危機感のようなものを、じんわりと感じております。 みなさんも、たまには PC から離れて、体を動かすなどしてみてはいかがでしょうか。 というわけで、今週も、はりきってまいりましょう! 今週のお題 - BIND にいろいろ制限をかけるDNS サーバといえば、BIND のことを指すといっても過言ではないように思います。 BIND にはさまざまな機能があり、それにあわせてさまざまな設定ができるのですが、 設定次第では、セキュリティ上好ましくない状態にしてしまうことも、 しばしば起こりえます。 とはいえ、試行錯誤しながら設定を行い、なんとか動作するところに到達しますと、 それで満足してしまいますよね。
しかし、適切な設定にしていないと、外部から悪用されたり、
不正な情報を送り付けられたりなど、悪いことをされるおそれがあります。 というわけで今週は、BIND に適切な制限をかける方法を、ご紹介したいと思います。 なにもない状態から、named.conf の書き方をご説明しますと、 とっても時間がかかりますので、すでに設定がされている状態の named.conf に、 設定を足したり引いたりしてみたいと思います。 今回、みなさんにご紹介したい設定内容は、以下の通りです。
順番にご紹介していきますが、面倒くさかったら、 興味のある項目に目を通すだけでも構いません。 ちょっとでも読んでいただけますと幸いです。
それではまず、ゾーン転送に制限をかけてみましょう。
通常は、セカンダリサーバからプライマリサーバに対して、ゾーン転送を行います。
ですので、本来であれば、それ以外にゾーン転送の必要はないはずです。
options {
...従来の設定たち;
allow-transfer { none; };
};
そして、許可するゾーンそれぞれに対して、
ゾーン転送を許すセカンダリサーバを指定します。
zone "usupi.org" IN {
...従来の設定たち;
allow-transfer { 192.168.1.1; };
};
もし、許可するゾーンがなければ、zone ステートメントの中に記述する必要はありません。
次に、再帰的な問合せに制限をかけてみましょう。
デフォルトでは、再帰的な問合せが許可されています。
options {
...従来の設定たち;
allow-recursion { 192.168.1.0/24; };
};
上記の場合、192.168.1.0/24 に対しては再帰的な問合せを許可し、 それ以外に対しては許可しません。
そうではなく、ゾーンサーバとしてしか動作させていないなら、
再帰的な問い合せ自体を許可しない設定にしてしまいましょう。
options {
...従来の設定たち;
recursion no;
};
ただ、再帰的な問合せに制限を加えても、 再帰的な問合せが必要なときにそれを行わなくなるだけです。 すでに、再帰的な問合せを行って、 最終的な答えをキャッシュとして持っている場合は、そのデータを返します。 たとえば、www.linux.or.jp の A レコードがすでにキャッシュにあると、 再帰的な問合せを許可されていないクライアントが www.linux.or.jp を問い合せても、 きちんと答えを返してしまいます。 % dig @DNSサーバ www.linux.or.jp a in ... ;; ANSWER SECTION: www.linux.or.jp. 86400 IN CNAME mizuho.linux.or.jp. mizuho.linux.or.jp. 86400 IN A 210.171.226.47 ... ちなみに、キャッシュにない(空っぽの)状態だと、以下のように、 ルートサーバしか返しません。 % dig @DNSサーバ www.linux.or.jp a in ... ;; AUTHORITY SECTION: . 3600000 IN NS C.ROOT-SERVERS.NET. . 3600000 IN NS D.ROOT-SERVERS.NET. . 3600000 IN NS E.ROOT-SERVERS.NET. ...
それでは次に、問合せ自体に制限をかけてみましょう。
デフォルトでは、誰からの問合せにも、素直に答えます。
options {
...従来の設定たち;
allow-query { 192.168.1.0/24; 127.0.0.1; };
};
上記では、192.168.1.0/24 と 127.0.0.1 からの問合せのみ許可します。
また、allow-query は、ゾーンに対しても設定できます。
zone "in.usupi.org" IN {
...従来の設定たち;
allow-query { 10.0.0.0/8; };
};
最後に、特定の相手からの問合せを無視してみましょう。
得たいのしれない相手から、必要に問合せを受けてうっとおしいときなどに、
その相手を無視することができます。
options {
...従来の設定たち;
blackhole { 192.168.1.17; };
};
上記の場合、192.168.1.17 からの問合せには、一切答えなくなります。 以上、BIND の制限の設定について、簡単にご紹介しました。
その時期正しいとされていた設定も、時とともに変化していき、
その設定が無意味になったり、よくないとされるようになることがあります。 宿題の答え先週の宿題は、 rndc を使って、各 named の動作を確認し、おかしければメールでその 旨を通知する、というのを定期的に実行する設定をしてください。 でした。 各 named の動作を確認し、おかしければメールで通知するスクリプトは、 こんなふうに仕上げてみました。
#!/bin/sh
TMPFILE=/tmp/rndc-all-$$
trap "rm -f $TMPFILE" 0 1 2 3 9 11 15
for host in tamao ngw ; do
output=`rndc -s $host status 2>&1 > /dev/null`
if [ "z$output" != z ] ; then
echo "+++ $host"
echo $output
fi
done > $TMPFILE 2>&1
if [ -s $TMPFILE ] ; then
Mail -s '[rndc] Alert' root < $TMPFILE
fi
trap や for あたりは、以前ご紹介した通りです。
あとは、cron で毎日とか毎時とかに起動されるよう設定しておけば、
各所の namedの監視になりますね。 0 6 * * * root /usr/local/sbin/rndc-all.sh
あるいは、/etc/cron.daily/rndc-all.sh というファイル名にしますと、
crontab に設定しなくても、毎日実行されるようになります。 また、エラーメッセージだけでなく、rndc status の出力をすべてメールして、 毎回しっかり確認するようにしても、よいかもしれませんね。 今週の宿題今週の宿題は、 allow-query で指定されていない場合と、blackhole で指定された場合 の動作の違いを、確認しましょう。 です。 どちらも、答えを教えてくれなくなりますが、どう教えてくれないのか、 というところがやや異なります。 ちゃちゃっと設定してみて、dig コマンドで確認してみてください。 あとがきこのメルマガのバックナンバーも、それなりに数が増えてきました。 今までは、バックナンバーをシーケンシャルに並べていたのですが、自分でも、 このネタはいつやったか忘れてしまった、 ということが頻繁に出てくるようになりました。 それではいかんと思い、ちょっとカテゴリに分けてみました。
バックナンバー (目的別)
よかれと思ってやったのですが、今見ると、あまりわかりやすくないかもしれません。
相変わらずちょっとごちゃごちゃしています。
あと、宿題とその答えのコーナーも作ろうかと思っています。 他に、だいぶ前に知人から指摘された、Linux お試し環境の構築のページも、 用意したいなと思っています。Virtual PC や VMware Player など、 いろいろ無料で使えるものが揃ってきましたので、 設定方法などをうまく書けたらなーと思っています。 以上、中途半端な宣伝でした。
いま、子どもがカゼをひいていて、親2人も、ややその気配があります。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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