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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.050 / 読者数:780名こんばんは、うすだです。 よく、英語などの教材で、1日15分やるだけでいいんです! などと書いてあることがありますが、それがほんとうに簡単なことなら、 今ごろ英語がペラペラに喋れているように思います。
つまり、先々週購入した、『30日でできる!OS自作入門』を、
今週は全然読めなかったということです。…はい、たんなる言い訳です。
しかし、継続的にナニかをするということは、なかなか難しいですね。 ひととおり反省したところで、今週も、はりきってまいりましょう! 今週のお題 - NFS でファイル共有する最初は1台だけだったサーバも、時とともに台数が増えていき、 いつの間にやらサーバがたくさんになっていた、なんてことは、 どこの職場にもある話のように思います。 そのたくさんのマシンを、それぞれ独立して稼働させるのも一興ですが、 できることなら、お互い協調させた方が、システム全体で見たとき、 使い勝手がよりよくなっているんじゃないかと思います。
たとえば、ユーザのホームディレクトリや、お仕事に関するドキュメントなどは、
個々のマシンがそれぞれ別に持つよりも、1箇所にまとめて共有させた方が、
ユーザのみなさまにとっては、なにかと便利ですよね。 というわけで、今週は、NFS を使って、あるマシン(NFS サーバ)の、 あるディレクトリ以下を、 他のマシン(NFS クライアント)から参照できるようにしたいと思います。 おっと、その前に、NFS の説明がまだでしたね。 NFS は、Network File System の略で、UNIX 的な OS で一般的に使われている、 ファイル共有システムです。 (あの Sun Microsystems 社が開発しました。 Sun がその技術を公開したため、各社が NFS を実装し、一般的なものとなりました。) NFS を使うと、別のマシン上にあるディレクトリを、 自分のモノのように扱うことができます。
…とまあ、あまり説明になっていない気もしますが、
百聞は一見にしかずだと思いますので、早速やってみようと思います。
それぞれの詳細は、以下の通りです。 1. 公開するディレクトリと範囲の記述 (NFS サーバ)
/etc/exports というファイルに、淡々と記述します。 ディレクトリ名 クライアント名(オプション)...
ディレクトリ名には、公開するディレクトリを指定します。 *.in.usupi.org のように、ワイルドカードを用いた指定や、 192.168.1.0/255.255.255.0
のように、アドレスとネットマスクによる指定も可能です。
(この場合は、192.168.1.1〜254 が該当します。192.168.1.0/24 でも OK!)
たとえば、以下のように記述したとします。 /export ken(ro) joe(rw,no_root_squash) この場合、/export を、以下のように公開しています。
2. NFS デーモンの起動 (NFS サーバ)Fedora Core, RedHat や Vine などの場合、以下のように実行します。 # /etc/init.d/nfslock start # /etc/init.d/nfs start Debian 系の場合は、以下のように実行します。 # /etc/init.d/nfs-common start # /etc/init.d/nfs-kernel-server start nfsd とか rpc.mountd が動作していれば、OK です。 # ps aux|grep nfsd root 11607 0.0 0.0 0 0 ? SW Mar17 0:23 [nfsd] root 11608 0.0 0.0 0 0 ? SW Mar17 0:18 [nfsd] ... # ps aux|grep mountd root 11623 0.0 0.2 1900 824 ? S Mar17 0:00 rpc.mountd これを、OS 起動時に自動的に起動させたい場合は、もう少し作業が必要です。 その方法については、以下を参考にしてください。
Vol.031 - サービスを登録する 3. NFS マウント (NFS クライアント)NFS サーバとディレクトリを指定して、mount コマンドを実行します。 # mount サーバ:ディレクトリ マウント先ディレクトリ たとえば、condor の /export を /mnt/nfs にマウントする場合、 以下のように実行します。 # mount condor:/export /mnt/nfs # ls /mnt/nfs ... これを、OS 起動時に自動的にマウントしたい場合は…宿題にします。 4. 確認および設定変更 (NFS サーバ)NFS サーバが許可している設定を確認するには、exportfs コマンドを、 -v オプションつきで実行します。(-v なしだとそっけないです。) # exportfs -v /export ken(ro) /export joe(rw,no_root_squash)
また、NFS の各種デーモンを起動してから、/etc/exports を変更した場合は、
exportfs コマンドを、-r オプションつきで実行します。 # exportfs -r
以上、NFS によるファイル共有の方法を、ご紹介しました。 いきなりホームディレクトリを共有するぜ…など博打を打たないで、最初は、 ささいなところから試していっていただければと思います。
上記では、必要最小限のことしか触れていませんが、
/etc/exports の設定や exportfs のコマンドの使用方法には、
他にもいろいろあります。 あ、来週も、NFS ネタが続く予定です。 宿題の答え先週の宿題は、 メールボックスをバックアップするスクリプトを作ってみましょう でした。 ユーザ毎に、つまりファイル単位でバックアップするスクリプトの例は、 以下の通りです。
#!/bin/sh
MAILBOXDIR=/var/spool/mail # メールボックスのディレクトリ
BACKUPDIR=/work/mail # バックアップ保存先ディレクトリ
if [ $# -lt 1 ]; then # 引数は最低1つ必要
echo Usage $0 user...
exit 1
fi
for user in $*; do # 引数毎にバックアップを実施
mailbox=$MAILBOXDIR/$user
backup="$BACKUPDIR/$user-`date +%Y%m%d`"
if [ -f $mailbox ]; then # メールボックスの存在確認
if [ -f ${backup}.gz ]; then
rm -f ${backup}.gz # 同名のバックアップの削除
fi
lockfile ${mailbox}.lock # ロック
cp -p $mailbox $backup
rm -f ${mailbox}.lock # ロック解除
gzip -9 $backup
else
echo "$mailbox: no such file."
fi
done
このシェルスクリプトは、引数に指定されたユーザのメールボックスを、 /work/mail/ユーザ名-年月日.gz というファイル名で保存します。 つまり、このスクリプトが backup_mail.sh というファイル名であれば、 # ./backup_mail.sh root test usu と実行すると、root, test および usu ユーザのメールボックスが、 以下のようなファイル名でバックアップされます。 /work/mail/root-20060319.gz /work/mail/test-20060319.gz /work/mail/usu-20060319.gz ただし、懸念事項がいくつかあります。
まず、メールボックスの存在のチェックはしていますが、
lockfile〜gzip 間のエラーチェックを怠っています。
(エラーが発生しても、そのまま実行されていってしまいます。)
…など、最後のツメは、各自で行っていただきたいと思います。(^ε^; 今週の宿題今週の宿題は、 OS 起動時に、condor という NFS サーバの /export が、/mnt/export に NFS マウントされるよう、設定をしてみましょう です。
/etc/fstab に、その旨を記述する必要があります。 あとがき冒頭の続きです。 似たような話で、1日たったコーヒー1杯分というキャッチフレーズがあります。 一見安いように思ってしまいますが、1カ月に換算すると、 結構な値段になりますので、全然安くないと思ったりしています。
携帯の料金だって、1日だと、数百円です。(わたしの場合) いろんな料金を、日割で考えると面白いかもしれませんね。 …今週は、もう十分長くなってしまいましたので、 このあたりでおひらきにしたいと思います。(初の300行越えです。)
いや、今週も、2回に分けようかとも思ったのですが、
この内容をさらに分けてしまうと、実践ができないんですね。 というわけですので、今後とも、よろしくお願いいたします。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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