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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.048 / 読者数:761名こんばんは、うすだです。 毎日コミュニケーションズかなにかのメールで紹介されていたのですが、 こんな本が発売されています。
30日でできる!OS自作入門 3,800円と少々高いのですが、30日で、 ウィンドウシステムありの 32bit マルチタスク OS が作れてしまうそうですよ。 この調子でいけば、そのうち、ディアゴスティーニから、 週刊 OS とかが出そうですね。…出ないか。 などと書いているうちに、スラッシュドットでも話題になっていました。
スラッシュドット ジャパン | 『30日でできるOS自作入門』発売
…同じことを考えるひとが、世の中にはいっぱいいるのですね…。 それでは、今週も、はりきってまいりましょう! 今週のお題 - メールスプールを管理するメールサーバを管理していますと、メールが送れないだの届かないだの、 はたまたスパムがうっとおしいだの減らないだのと、ありとあらゆる質問や苦情が、 上司や先輩、同僚後輩などから、たくさん寄せられます。 送れない原因のほどんどは、アドレスの間違いだったりするわけですが、 場合によると、エラーメールとして返されずに、 しばらくサーバ上に滞在してしまうことがあります。
ほかにも、実在しないユーザ宛のスパムメールに対して、
エラーメールで返そうとしたら、ドメイン名がでたらめなために、
同様の理由でサーバ上に滞在している…なんてこともあります。 放っておけば、そのうち時間切れになり、よきにはからえ的処理が行われますが、 明らかに不要と思われるメールは、 問答無用にさっさと除去してしまいたい…と思うのも、 日々忙しく戦うシステム管理者の切なる願いとして、 受け入れられてしかるべきではないかと思います。 そんなわけで、今週は、メールスプールを眺めたり、 不要なメールを消したりしてみたいと思います。
…その前に、あらかじめお断りさせていただきたいのですが、今回、MTA は、
sendmail と exim, postfix に限定させてください。
なにはともあれ、まずは、サーバ上に留まっているメールの、
確認をしてみたいと思います。
# mailq
/var/spool/mqueue (1 request)
-----Q-ID----- --Size-- -----Q-Time----- ---Sender/Recipient----
k23638h2005770 6 Fri Mar 3 23:03
上記は、MTA が sendmail の場合の例です。
おっと、先頭に、k23638h2005770 なんていう呪文のような文字列がありますね。
これは、メールを識別するための『キューID』というものです。 では、次に、このメールの内容を確認してみましょう。
…と、その前に、注意すべきことがあります。 さて、未配送のメールのありかですが、MTA によって異なります。 sendmail の場合は、1つのメールにつき、 /var/spool/mqueue/dfキューID /var/spool/mqueue/qfキューID
という2つのファイルが作られます。 exim の場合は、1つのメールにつき、 /var/spool/exim/input/キューID-D /var/spool/exim/input/キューID-H
という2つのファイルが作られます。 postfix の場合は、sendmail や exim とは少々異なり、 /var/spool/postfix/deferred/キューIDの最初の1文字/キューID
というファイルが1つだけ作られます。 # postcat -q キューID と実行すれば、メールの内容や状態を見ることができます。
ここまでで、メールスプールに溜っているメールの内容を、
確認することができました。
sendmail の場合は、やや強引です。 # /etc/init.d/sendmail stop # rm /var/spool/mqueue/[dq]fキューID # /etc/init.d/sendmail start exim の場合は、exim コマンドに、-Mrm オプションとキューID をつけて実行します。 sendmail のように、サービスを止める必要はありません。 # exim -Mrm キューID Message キューID has been removed postfix の場合は、postsuper コマンドに、 -d オプションとキューID をつけて実行します。 こちらも、サービスを止める必要はありません。 # postsuper -d キューID postsuper: キューID: removed postsuper: Deleted: 1 message 実行したら、念のため、mailq コマンドで確認することをお忘れなく。
最後に、メールスプールに溜ったメールの再送についてです。 再送を促すには、sendmail コマンドに -q オプションをつけて、実行します。 (exim や postfix にも sendmail コマンドがあります。) # sendmail -q 実行しても、うんともすんともおっしゃいませんが、 再送を試みてくれているはずです。 (これも、ちょっとたってから mailq で確認しましょう。)
以上、メールスプールについて、いくつかご紹介しました。 宿題の答え先週の宿題は、 /etc/man.config(あるいは /etc/manpath.config)から MANPATH を生成 してください でした。 条件反射的に、Perl で書いてみました。
#!/usr/bin/perl
my @manpath;
while(<>) {
chop;
if(/^MANPATH\s+(\S+)$/) { # man.config 用
push(@manpath, $1);
}
if(/^MANDATORY_MANPATH\s+(\S+)$/) { # manpath.config 用
push(@manpath, $1);
}
}
print "export MANPATH=\"" . join(':', @manpath) . "\"\n";
これを、setmanpath.pl という名前にしておいて、以下のように実行すると、 MANPATH を設定するための bash の命令が出力されます。 % ./setmanpath.pl /etc/man.config export MANPATH="/usr/share/man:/usr/X11R6/man:/usr/local/man:\ /usr/man" Debian な方は、/etc/manpath.config を引数に指定してください。 % ./setmanpath.pl /etc/manpath.config export MANPATH="/usr/man:/usr/share/man:/usr/X11R6/man:\ /usr/local/man" これを eval に与えれば、環境変数 MANPATH が設定されます。 % eval `./setmanpath.pl /etc/man.config` % echo $MANPATH /usr/share/man:/usr/X11R6/man:/usr/local/man:/usr/man さらに、/usr/local/test/man を追加したければ、以下のようにします。 % export MANPATH="$MANPATH:/usr/local/test/man" こんなのを、.bashrc などに入れておくと、便利かもしれません。 …上記がなんのこっちゃ、という方は、以下でおさらいしてください。
Vol.047 - オンラインマニュアルを追加する
Vol.046 - オンラインマニュアルを活用する 今週の宿題今週の宿題は、 毎日、決まった時間に、mailq コマンドの出力結果を、自分宛にメール するようにしてみましょう です。
昔から読まれている方なら、すぐわかりますよね。:-) あとがき冒頭でご紹介した、「30日でできる!OS自作入門」ですが、今日、本屋に行って、 うっかり買ってきてしまいました。 分厚いです。700ページくらいあります。これで3,800円なら、 まあ安いのかもしれないなーと思います。…まだ1行も読んでませんが。
帯には、簡単なプログラムを書いたことのあるひとなら大丈夫、
みたいなことが書いてあります。ほんとなら、すごいですね。 わたしも、毎日は無理かもしれませんが、できる日に、 1日分をこつこつやってみようと思います。 そして、30日分を読み終えるまでに、OS っぽいものを動かしてみたいと思います。 できれば VMPlayer で。
とはいえ、内容がもりだくさんですので、アセンブラなどは、
必要最小限しか書かれていないようです。
はじめて読む486−32ビットコンピュータをやさしく語る
実は、昔、某リアルタイム OS を移植する際、
この本にはとてもお世話になりました。 …あ、なんか今週は長いですね。このへんでおわりにしておきます。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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