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[バックナンバーのトップへ] [Linux システム管理のトップへ] いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.042 / 読者数:669名こんばんは、うすだです。 我が家では、いっちょまえに、日経新聞を購読しています。 とはいえ、私の履歴書とか、日曜版の記事とか、 経済どっぷりな記事ではないところを、よく読んでいます。 で、最近気づいたのが、日曜版に掲載される、 キャリア募集の広告の大半が銀行である、という点です。
景気がよくなって株価が上がり、不良債権の目処がたってきたので、
ここらで人を雇っておくか、ということなのでしょうか。
…なんてことを思いながら、新聞を読んでいました。 なんの脈絡もないですが、それでは今週も、はりきってまいりますよ! 今週のお題 - シェルの機能を限定するシステム管理者は、ユーザの利便性とシステムの堅牢性とのトレードオフに、 頭を抱える毎日を過ごされているのではないかと思います。
使用するのはユーザの方々ですから、使いやすいと思っていただける環境を、
できる限り提供したいと思うのが、システム管理者たるものでしょう。 ですので、システムを守るため、みなさんの安全を保証するために、 一部の荒くれものなユーザの方々に対して、若干我慢をしていただくことも、 場合によってはしかたのないことではないかと思います。 というわけで今週は、ある特定のユーザさんに、機能を制限されたシェルを、 使っていただこうと思います。 ご存知の方はご存知だと思いますが、太古の昔には、rsh という、 機能を制限したシェルが存在しました。(remote shell じゃない方です。) 現在の Linux の主要なディストリビューションには、rsh は存在しないようですが、 その代わりに、rbash が存在します。 お察しの通り、ベースは bash ですが、主に以下の制限があります。
こ、これは、屈辱的ともいえる制限を強いられそうですね…。
なにはともあれ、体験してみないことには始まりません。
rbash は、bash を -r オプションつきで実行するか、自分の名前を rbash にすれば、
実行できます。 # ln -s /bin/bash /usr/local/bin/rbash そして、rbash を実行します。 % rbash 実行したら、以下のように、各制限事項の確認をしてみましょう。 % cd .. rbash: cd: restricted % export PATH="$PATH:/usr/sbin" rbash: PATH: readonly variable % /bin/ls rbash: /bin/ls: restricted: cannot specify `/' in command names % echo > a rbash: a: restricted: cannot redirect output % exec bash rbash: exec: restricted % . /tmp/a.sh rbash: .: /tmp/a.sh: restricted トラウマになりそうなくらい、かたくなに拒否されました。 ただし、bash など、他のシェルを起動できてしまえば、制限がなくなってしまいます。 (それなりに重要ですので、記憶に留めておいてください。) % bash % cd .. % /bin/ls httpd/ test/ usu/
それでは、いよいよ、
ユーザのログインシェルを rbash にしてみたいと思います。 # useradd -u 101 -g 100 -d /home/test -s /usr/local/bin/rbash test # passwd test もし、新規に作成せず、既存のユーザに設定するのであれば、usermod を使用します。 # usermod -s /usr/local/bin/rbash test
次に、他のシェルを起動されないように、PATH を限定します。 # mkdir /home/test/bin # cd /home/test/bin # for file in /bin/*; do ln -s $file; done おっと、シェルのシンボリック・リンクは、削除しておきます。 # rm *sh ash* bash* そして、余計な設定をなくし、PATH の設定を行います。 # rm /home/test/.bash* # echo 'export PATH="$HOME/bin"' > /home/test/.bash_profile
以上で、test ユーザさんは、不便な環境下におかれることになります。 さて、若干の捕捉事項があります。
まず、rbash をログインシェルにしていると、このままでは ftp ができません。
/etc/shells に、rbash を追加してください。
それから、VineLinux 3.2 では、ls が実行できませんでした。 # echo "COLOR none" > /home/test/.dircolors 以上、rbash の設定方法などについて、ご紹介しました。
くれぐれも、ユーザさんが納得された上で、あるいは絶対的な権限を得た上で、
導入するようにしていただければと思います。 宿題の答え先週の宿題は、 エイリアスファイルにメンバを直接記述するより、別のファイルを使用 した方がよい理由を、考えてみましょう。 でした。 理由というよりも、どういうときにファイルを分けると、 管理しやすいかということを、考えてみました。
逆に、メンバ数が少なくて入れ替わる可能性が低い場合は、 /etc/aliases に直接記述した方が、楽ではないかと思います。 今週の宿題今週の宿題は、 ログインシェルが rbash の場合に、制限を解除する方法を、考えてみて ください です。 前述の通り、別のシェルを起動できれば、制限を解除できます。 条件が揃わない無理っぽいですが、 いくつかの可能性が考えられるのではないかと思います。 あとがき実は、今、昨年末で一段落するはずの仕事に、どっぷりはまっています。
とあるボードに Linux を載せようとしているのですが、わかんないことだらけで、
灰色の脳細胞がてんやわんやしています。 しかし、今までブラックボックスとして扱っていたところの中を、 ひとつひとつ追っかけて理解する、ということを地道にやっていますので、 いい勉強になります。 初期化のところはこうなっていたのかとか、 BogoMIPS の計測はこうやっていたのかなど、 わからなかったことや知らなかったことが解消されると、 すかっとした爽快感を味わえます。
やはり、ソースコードを読んで中身を理解したり、
ある程度の動作を推測できるようになる必要が、いつかは生じる、
ということでしょうか。
そんな感じですので、来週は…いやいや、休みクセがついてしまうといけませんので、
来週もなんとか発行しようと思っています。
今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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